龍盤七朝 DRAGONBUSTER 〈02〉刊行に対する金原瑞人・秋山瑞人の反応

■ 2012/1/30(月)

復活宣言!
長らく、ごぶさたでした。
このHPの「近況報告」、ぼちぼち再開します。

まあ、2年前のような感じにもどるのは、学部長が終わってから、つまり4月以降でしょうが、そろそろリハビリしておかなくては。

学生数700人を超える学部(教員も多い)の学部長は、なんだかんだいっても、やっぱりめんどい仕事が多く、1年目はなんとか頑張ったけど、2年目に入ると、そろそろボディーブローがきいてきて(というのは経済学部長の言葉)、とくに3月11日以降は厳しかった。

そんなわけで、ブログも中止、三味線の稽古も中止、試写会も芝居も落語も歌舞伎も激減、ついでに、靴もほとんど磨いていない。このところ、靴を履くたびに、ごめんねとつぶやいている始末。靴屋の息子ともあろうものが……。まあ、4月になれば、ちゃんと磨いてやるから。

今回、ブログ再開を決意したきっかけになったのは、まず、なにより、うちのゼミ出身のラノベ作家、秋山瑞人の復活。

1月28日(土)朝日の夕刊の「茶話ラノベ」に、前島賢氏が「3年半も待ちました」と題して、秋山の『Dragon Buster 02』を取りあげて、べたべたにほめてくれたのだ。


「思わず呼吸を忘れるほどだ。高密度の文章世界にのみ込まれるような、秋山作品ならではの読書体験を存分に味わえる(中略)10年だろうと続きを待つ読者が存在することこそ、書き手の、替えのきかない才能の証明だろう」


おお! 20年以上、翻訳をやっているが、これほどの賛辞はいただいたことがない。だれか、どこかで書いてほしい!

早速、秋山にメールでこのことを知らせたら、翌日、返信がきた。


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今日、そっこーで図書館に行ってコピーしてきてしまいました。
新しい本が出るといつもそうなのですが、刊行前後の2、3ヶ月
くらいの時期は「オレは天才だー!」と「こんなもんが世に出
たらオレはおしまいだー!」という両極端の気分の間を行ったり
来たりします。そういう時期にこういう話が聞けると大変有難い
のです(涙)。
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秋山らしいなと思う。こういうところは、彼の前にデビューした古橋秀之も似ているかもしれない。
そこで、ブログに載せていいときいてみたら、

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あーもう全然OKです。この気分のジェットコースターは最初の本が
出たときからそうです。たぶん100冊出そうが200冊出そうがこれは
もう変わらないんだと思います……。
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とのこと。


朝日の書評で、前島氏が「音沙汰が絶えていた」と嘆く古橋も、今年は躍進の予定。
ようし、おれも(これを機に、「ぼく」から「おれ」に変更)今年は頑張るぞという気になったので、この近況を書いたというわけ。

ゼミ生(あえて「教え子」と呼ばないのは、ろくになにも教えていないから)の活躍に励まされる歳になっちゃったか。まあ、それはそれでうれしいと思うのだった。


引用元:金原瑞人オフィシャルホームページ 近況報告 2012/1/30(月)


>朝日の書評で、前島氏が「音沙汰が絶えていた」と嘆く古橋も、今年は躍進の予定。
こちらも期待。